まえおき
前にもちょっと触れたように、別のブログも書いていて、それは製薬業界のニュースを紹介するようなブログになっているんだけど、それだけじゃなくて製薬業界各社のニュースフィードがまとめてあるページがあって、ブログ主の俺ですらそのフィードマトメだけ見てたりして、ブログ本文がどれくらい読まれているかはかなり疑問というブログである必要がなさそうなブログなんだな。で、ブログで取り上げなくても、ブログ始めてからは習慣的に製薬業界のニュースに目を通してきたので、そろそろ2011年の製薬業界の予想でもやってみる。 その予想もそっちのブログに書こうとも思ったけど、そのブログは予想とかじゃなくて事実に則した内容に留めておきたいという俺の勝手な強い希望から、このブログに予想を書くことにした。
念のためだけど、この俺の勝手な予想を信じて株で損ぶっこいてもモチロン私の責任じゃないので、それだけは了解願う。
新規経口リウマチ薬が世に出る
ファイザーのTasocitinib (開発コードCP-690550)って名前の経口リウマチ薬(いまは開発中)があるんだけど、これが承認されて爆発的に売れ始めるだろう。 Tasocitinibと同じ標的分子を狙った開発中薬もたくさんあるから、世に出るのはPfizerの奴だけじゃないんだろうけど、俺の理解では現時点で一番承認に近いのはファイザーのTasocitinibだと思う。今のリウマチ薬って抗体医薬やバイオ医薬品(特にTNFブロッカー)の使用が標準になりつつある。 でもバイオ医薬品って抗体だったりその類似物だったりで注射で投薬。 それが経口の錠剤に置き換えられたら嬉しいでしょ、普通。 まぁ、その前提としてTasocitinibがバイオ医薬品と同等以上の効果を示さないと厳しいんだけど。 でも臨床試験でその辺は押さえようとしていて、いま出ているデーターだとTasocitinibはバイオ医薬品が十分に効果を示さなかった患者でも効くということらしい。 その試験とは別に、バイオ医薬品とどっちが効くかという試験はまだやっている最中だと思う。 将来的にはリウマチに対してバイオ医薬品なんて使わなくなる時代が来たりして。 そう考えると、Market Changerになる可能性は十分にある。
ジェンザイムがサノフィに買収される
数ヶ月前からサノフィアベンティスがジェンザイムにラブコールを送っているんだが、振られっぱなし。 でも最後はモノにすると思う。リリー(Eli Lilly)のジプレキサ特許が切れる
製薬業界2011年問題とかよく耳にするけど、あれは製品特許が切れてしまってジェネリックが出ることによって売上がガツンと下がるから新薬メーカーがやばいってことなのね。 で、中でもリリーが一番やばそう。 ジプレキサ/一般名オランザピン(Zyprexa/Olanzapine)っていう、統合失調症や双極性障害で使われる薬があるんだけど、これがリリーの大黒柱で、年間5000億円くらい売れる。 リリーの年間売り上げがだいたい2兆円。 いかにこの製品が大切か。 でも特許が2011末に切れる。 ちなみに、アメリカではジェネリックが市場に出ると、ブランド品(いままで特許で守られていたオリジナルのやつね)の売上が90%喰われる。シンバルタ/デュロキセチン(Cymbalta/Duloxetine)の特許切れは、現時点では2013年。 こいつの売上はだいたい2000億円。 Humalogっていう糖尿病に使う奴は、だいたい2000億円の年間売り上げで、 現時点で特許切れは2013年。
もちろん特許切れのタイミングは、会社が対策をして少しは後ろ倒しになる可能性はあるけど、これっだけ立て続けは素人から見てもヤバイ。 で、ヤバイからどうなると言う話ではないが、layoffがまた行われるんじゃないかと言う予想。 だいたい2009年頃からリリーはリストラを加速してきたわけだけど、それが十分ならばもう無いと考えるのが論理的だけど、でもリリーは2008年か2009年の時点で、2011年までを特許切れに伴う問題に対処する改革の年として言っていたと思う。 そもそも一度首切りを始めると、どれだけ切っても切り足りない気になってくるのかダラダラと何回もに渡りリストラを行なうことが多い(リリーのような大きなグローバルカンパニーの場合は)。 としたら、2011年も社員減らしは確定路線と思うんだな。
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