2011/06/18

日本に生まれたアドバンテージからの考察

2011/06/18
日本に生まれたアドバンテージ
多少不況が長引こうとも、職場や社会で性差別が残っていようとも、自転車操業で家計をやりくりしていても、日本で生まれた日本人である時点で我々はツイている。 世界レベルで見ればの話なんて、昨日今日困っている人には慰めにもならないだろうことは分かっているが、べつにそういうことを言わんとしているわけではないので、どうか最後までお付き合いいただきたい。

とりあえず思いつくアドバンテージ
まず、何はともあれ社会がキチンとしている。 主要道路は舗装されていて信号があって、殆どの人は信号を守る。 道路交通法だけじゃなく、殆どの人は法律を守る。 殆どの人は法律にとどまらず、社会規範も守る ― 一部の人が社会規範を強要してくるなどの狭苦しさはあるものの。 計画停電が始まったばかりの頃、指定時間になっても停電しなくて文句を言うなんて、キチンとしているにも程があるくらいにキチンとしている。

水にも食べ物にも困らないし、普通に生活をしていれば命の危険を感じることがあまり無い。 医療もしっかりしている。 そして何よりすごいのが、教育がしっかりしている。 家計の事情が苦しくても、ある程度の学力を維持していれば奨学金その他の手法で国立大の大学院なら十分通える。

それはだれのおかげ?
あなたが仕事その他で成功して、経済的に恵まれた生活をしているとしよう。 その経済的に豊かな生活は、なぜ手に入れることが出来たのだろうか? あなたが人一倍努力したから? そうかもしれない。 でも、一番の原因は環境だ。 例えば、あなたがとても貧しい国の平民の家庭に生まれていたとしたら、あなたがどんなに頑張っても経済的に豊かな生活を手に入れることは無い。 (だから社会の一員として、ちゃんと税金払おうね~、と誰かが言ってたな・・・) 逆を言えば、貧しい国の若者の中にも、日本のような国に生まれてさえいれば、経済的に成功したであろう人はたくさんいる筈である。

上記を踏まえて、これからの話
上に書いたのは今までの話だ。 これからは、どうなるだろうか? これから、日本の少子化と社会の構造的要因が相まって、更に衰退期が長引きして―政治に解決を期待できないことは誰もがわかっているはずだ―円が暴落して、製造業に立ち返ったとしても競争相手は中国やその他の途上国。 つまりそうなると中国やその他の途上国と大差ない所得水準になる可能性が高い。 

これまでは日本に生まれたアドバンテージがあった。 今後それがなくなるならば、この世界のどこに住んでいればアドバンテージが得られるだろう? 日本を故郷としてずっと住み続けるのもいいが、一人の人間として、一つのファミリーとして、繁栄したいならば、場所を選ぶのはとても大切なことである。 勝ち馬に乗る、とはあまりいい表現ではないが、要はそういう考え方も必要ではないかという事でした。





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