ゴール設定とマイルストンとモチベーション

働いているとよく聞く単語です。

会社のミッションから将来のビジョン、そしてようやく長期的な業務上の目標と目的に落とし込み、それに達するまでのマイルストンを設定して日々のアクションアイテムを決める。非常に合目的的でビジネスライクな考え方ですが、すべてがこれで上手く行くとは私には思えません。

ミッションやビジョンはさておき、英語を勉強する際、このような長期的な目標とマイルストンを設定するかどうかはあなた次第です。私は、長期的なゴールは漠然としか考えていませんでした。ネイティブの人たちと普通に会話できるようになりたいなぁ、そんなものです。マイルストンに至っては設定すらしていません(当時は、TOEICを受けようとも考えていなかった)。ただ、日々やることは決めていました。土日は除き、毎日二時間を英語の勉強についやすこと、です(それでも、毎日二時間費やせたわけではありませんが・・・)。ビジネスの王道を行く人から見ると、ただ漫然と毎日やっているだけ、と思われるようなゴール設定です(ゴール設定とも認識されないような、単なるAction Itemもしくは日々のRouting Itemですね)。

私は一日二時間を二年間続けて、ようやく合格点かなと言えるレベルに達したと思います(この時友人の勧めで初めてTOEICを受け、825点でした。TOEIC専用の対策をしていなかったことを考えると、上出来だったと思います)。マイルストンなどを設定して計画的にやると、もっと早く英語力が向上したかもしれませんし、途方にくれて勉強を投げ出したかもしれません。そもそも『英語の勉強をしよう』と心に決めたその時は、二年もかかるとは思っていませんでした。しかし、やっているうちにそれが習慣となり(まさにRoutingに)、結果として二年やったわけです。それ以降は、ときどき英語の書籍を読んだりニュースや映画を観たりするくらいで、当時のように本気で英語に取り組む機会は減りました。結果的に私は二年かかりましたが、あの時勉強を始めて本当に良かったと私は思っています。

どの目標設定のやり方が上手く行くかは、あなたがどのような人なのかにも依りますし、対象に依る場合もあるでしょう。常に実務やビジネス書でその方法が取られていたとしても、その方法があなた個人の勉強に向いているとは限りません。一考の価値はあると思います。

- 今日のフレーズ
There is no royal road to learning. (学問に王道なし)
学問に簡単な近道はない、と言うのが本来の意味かと思います。まさにその通りだと思います。もっと私的な意見を付け加えると、そこにあるのは王道ではなくて、あなた自身の道である、とも思います。自分に合った勉強法と勉強計画で、近道をしようとせず地道に頑張ることこそが、学問の成功へ繋がるのだと信じています。


*この記事は、2/28/2010に訂正され再投稿されました
 

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