発音(その2、子音編)

DVDとボイスレコーダーを使った発音練習の際に、なかなか音コピーできてないなと思ったら、まず子音の発音をチェックしてみてください。母音が問題の場合もありますが、初めのうちは、たいてい子音で違和感を感じると思いますし、順番としても子音の発音を先に習得したほうがよいと思います。母音よりも子音を先に習得するもう一つの理由は、方言です。英語の方言では母音の発音に変化があり、したがってこの母音はこの音だ、とカッチリ認識するのが難しいからです。

子音で日本人が苦労しがちなのは『th, l, r』でしょう。また、『s, sh, ch』や『z, g』も紛らわしいかもしれません。あとは、『f, p, b, t, v, w』の音も、簡単なようで無頓着だと通じにくいので要注意です。発音の仕方(舌の場所、唇を軽く歯で押さえる、等等)は辞書にも書いてありますし、ネットでもすぐに調べが付きますので、ここでは簡単にnativeの発音を真似るコツだけを紹介します。

"th" - 舌を前歯の上と下の歯の間に滑り込ませ息を出し、かすれるような音を出す。
"r" - 舌を奥に引き込みながら唸り、こもったような音を出す。
"l" - 舌を前の上の歯の根元に軽く当てるようにして出す、途切れるような感じの音。人によっては、舌を前歯の上と下の歯の間に滑り込ませ音を止めるような音を出す。
("r" も "l" も、日本語のラ行の音とは違います。あえて言えば、日本語のラ行は "r" と "l" の中間みたいに聞こえます。)

"sh" - 日本語のサ行の音に近い。歯の隙間から空気を押し出すようにして出す音。
"ch" - 日本語の『チ』に近い。(Chicagoは例外。)

"z" - 日本語の『ジ』ではない。『ズィ』を早口で発音したような音。
"g" - 日本語の『ジ』に近い。

"p", "b" - 合わさった唇を開く時に、意識的に息をぷっと出しながら発音する。
"f", "v" - 下唇を上の歯でちょっと抑えながら息を出し、音を出す。
"w" - ちょっと大げさなくらい口をすぼませて、それを横に開きながら発音する。

発音の仕方のだいたいを把握したら、またDVDとボイスレコーダーを使った発音練習に戻ってください。一個の単語だけ、一つの音だけを教科書を見て何度も繰り返し練習するより、実際の会話や文章を聞いて真似して練習するほうが、すぐに身に付くと思います。なぜなら、同じ"r"でも、単語によって聞こえ方が違ったりするからです。聞こえたように発音する。これが鉄則です。それをやるためには、教科書や辞書を見てるより、DVDで人が話しているのを聞くほうが手っ取り早いからです。

聞こえたように発音する。これは前回も書きましたが、話すスピード、テンポも含め、聞こえたように真似してください。

- 今日のフレーズ
I would rather not. (やめておきます)
何かを勧められた時などに、やんわりと断る言い方です。"rather"は上手く訳し難いことが多いですが、この文では『どちらかというと』『決定的ではないけど』、というあたりの意味です。

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