発音(その3、母音編)

母音に違和感を覚えるということは、かなり気をつけて聞いている証拠だと思います。私をはじめ、恐らく日本人の耳では子音ほどは明らかに違うと感じにくいからです。でも、母音がまずいと、(non-nativeとの会話に慣れていない)nativeには、会話が伝わりにくいです。(子音がまずいと、もっと致命的ですが…)前回も書きましたが、子音のほうが明らかな間違いが分かりやすく、方言による変化が無いため、子音のほうが習得しやすいです。ですので、先ず子音をマスターし、母音の矯正に入ることを勧めます。

単母音の中では、厄介なのは "a" と "u" と "o" だと思うので、それらの真似の方法のみをここでは説明します。もちろん単語によっては例外もありますので、気をつけてください。

まず、"a" の音ですが、その "a" にアクセントが付いているなら日本語の『ア』と『エ』の中間といわれる音です。発音記号だと、『aeをくっつけたような形』です。『ア』っぽい口で、限りなくエに近いアを出してみてください。だいぶ、それっぽい音が出ると思います。
"mad" "tap" "bat" "bad" "Africa" あたりの音はそうですね。

アクセント無しなら、小さく口の奥から『ア』と出る音です。発音記号だと『逆e』です。解説によっては、アとエの中間の音を小さく出すとも書いていますが、私には限りなくアに聞こえます。
"America" "amount" などがそうです。

他に、"a" は、[ei] と読まれることもありますが、この発音は難しいことは無いと思います。
"acorn" が一例です。

次に、"u" の音ですが、アクセント付で、喉の奥から出す『ウというかア』の音です。発音記号で言うと『逆v』です。これは一応、『逆e』の強い音とされているみたいです。
"mud" "butt" "buddy" "sudden" などがそうです。

"o" の音は、アクセント付で『ア』に近い音になります。発音記号だと、『手書きの小文字のa』みたいな形です。
"top" "golf" などの "o" がそうです。

母音の読みかた(特に二重母音になると)は、単語によって異なることがよくあります。このような例外は、実際に出てきたものを順に覚えていくしかないです。nativeでさえも、新出の単語は発音を外すことがあるのは、このような例外とされるケースが多いためです。日本語のひらがなのように表音文字ではないので、仕方の無いことです。そして、忘れないでください、練習のキモは『聞こえたように真似して発音する』です。ちゃんと真似できているかどうかは、DVDのプレイバックとボイスレコーダーを有効利用してください。独学でやる発音習得はどうするか?(その1、勉強法編)

ブログ上で発音記号が表記できないので説明が冗長になり、分かりにくかったかもしれません。実際に音を聞きながら口の形を見れるサイトがあったので、リンクを張っておきます。ご参考に。
http://hatuon.com/v-sound15/index.html

- 今日のフレーズ
No problem. (いいですよ、問題ないですよ。)
これは非常に訳しにくいです。"Thank you." の返答としても、"Excuse me." の返答としても、"I'm sorry." の返答としても使われる表現です。( "I'm sorry." の返答としては、"That's OK." の方が多い。)また、何か頼まれごとを引き受けるときにも使います。カジュアルな表現ですが、ビジネスシーンでもよく使います。

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