勉強には、精読的方法と乱読的方法の双方を組み入れよう

現在の日本では、一昔前では考えられないほど、英語を学習するツールは整っていると思います。英会話学校や英字新聞、映画や海外ドラマに海外雑誌・書籍類なんてのは、簡単に手に入ります。これもGlobalizationの恩恵の一つでしょうか(そもそもBusiness Globalizationがここまでのスピードで進まなかったら、あなたも英語勉強の必要はなかったのかもしれませんが・・・)。この全てのツールを使う必要はないと思いますが、存在するツールを有効に使わない手はありません。今回は、実際に私が行った英語勉強法の一つを紹介しようと思います。

*この方法をやる前に、英語構文(SVO, SVC, SVOC, SVOO)や、品詞(名詞、動詞、形容詞、副詞、前置詞などなど)を理解していない方は、先ずはそこを勉強してください。どの動詞がどの構文と前置詞を取るなんて細かいことはまずはいいですが、構文と品詞を理解していないと辞書を引いても意味がすぐに取れません。会話に慣れたりボキャブラリーを増やす前に、構文と品詞を理解することが先決です。

DVDで、映画や海外ドラマを観る(もちろん吹き替えではなく英語で)のですが、英語の字幕を出して観ます。たいていのDVDプレイヤーには、プレイバックボタンなどと呼ばれる、押すと10秒ほど戻る機能のボタンがあります。これを使って、しつこく英語のセリフを聞きます。一言一句落とさない気構えで、何度もプレイバックを使います。そして、分からない言い回しや単語があったら、即座にチラシの裏にでも書いておきます。それらを即、辞書で調べて意味を確認しつつ、同じくそのチラシの裏にメモします。このメモは、映画一つ終わるごとに、単語帳にまとめます。

この、辞書を使って意味を台詞ごとに取りながら、いわゆる読書で言うところの精読に近いやりかたで一本映画を見終わったとします。するとその映画は、次に見るときは流しで聞いててほぼ分かるようになっているはずです(分からない所があれば、また調べます)。流しで観れるようになったら、その映画を何度か時間があるときに流しで観ます。これは量による慣らしを目的とした、読書で言う乱読に近い方法です。この乱読的方法で観る際は、“ながら観(もしくは聞くだけ)”でも良いと思います。イメージとしては、精読的方法で意味をきっちりとって、その後は乱読的方法で記憶に定着させるような感じです。

これを繰り返して、流しで聞ける映画や番組を増やしていきます。初めは一つの映画で一週間かかると思います。重要なのは、ストーリーや雰囲気は壊れるけど、英語がわからなかったら絶対にプレイバックや一時停止することです。

この方法は、手っ取り早くはじめられて効果が出やすい点がメリットです(とはいえ、三ヶ月から半年は辛抱してください)。さらに、一本映画を終えると次の映画で学習するので、飽きにくいです。また、この方法はビジネス英語・英会話というより、一般英語、英会話全体のレベル向上に役立つと思います。

- 今日のフレーズ
Every journey begins with a single step. (千里の道も一歩から)


*この記事は、3/5/2010に訂正され再投稿されました。3/15/2010に、タイトル変更。
 

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