独学でやるリーディングの鍛え方はどうするか?

以前、DVDを使った英語勉強の方法とコツを書きました(勉強には~)。この勉強法は、会話と発音のトレーニングが第一の目的です。しかし、基本的にセリフを聞きながら英語字幕を目で追う方法なので、リーディングもある程度鍛えられます。やっているとすぐに気づくと思いますが、映画の字幕はギリギリ読めるくらいの時間間隔で切り替わります(はじめのうちは、読むのが追いつかずに一時停止を入れることが頻繁にあると思います)。この状態で勉強をやっていると、自然と読む速度も鍛えられます。発音やリスニングの能力よりも、この読む早さの向上が一番はじめに現れる学習効果かもしれません。

読む早さそのものは、これで十分鍛えられると思います。ただ、映画やドラマのセリフは単純な文が多いです。TOEIC等のテストや仕事の書類では、もうちょっと複雑な文から構成された文章が多いと思います。だから、そういう文をたまには読んで読む力を付けたいものです。

では、そういう文をどこから持ってくるか。

海外の雑誌を読むのもいいと思います。お金をかけずに手っ取り早くならば、ネット上の記事で十分読み応えがあるのがすぐに見付かります。私は、各種ニュースサイトや、投資や経済関係に特化したサイトを読むことが多いです。たまに海外の雑誌を購入しますが(殆どは投資や経済、ビジネス関係の雑誌)、英語を勉強する目的ならば売られている雑誌の記事もウェブ上の記事も同じようなものです。(パッと見のレイアウトやデザインは、さすがに売られている雑誌のほうが綺麗にまとまってはいますが。)

雑誌とは逆に洋書はあまりお勧めしません。理由は、雑誌やウェブ上の記事と違って、本は読み捨ての情報ではないからです。だからそもそも、早読みをしようというモチベーションが働きません。これは、和書でも洋書でも同じことが言えると思います。私は、(雑誌じゃなくて)本を読む際は早読みせずにゆっくり読む性質なので…。

読む力を鍛えるために記事を読んだら、一つやってみてもらいたいことがあります。それは、読んだ後に要点を書き出してリストすることです。この要点リストはもちろん英語のほうが好ましいですが、日本語でも構いません。それを手に再度ゆっくり記事を読み返して、自分が本当に要点を掴むことができていたかを確認してみてください。この要点把握のチェックまでが勉強法のセットです。

要点書き出しとそのチェックをする時間があるのなら、業務中に出会う英文ドキュメントが一番の練習になると思います。たいていの業務ドキュメントは、要点を持っているはずですから。

要点書き出しは面倒ですが、記事やドキュメントを読み通すのが目的ではなく、英語勉強が目的です。この要点把握のチェック無くしては、ただ漫然と英単語の羅列を目で追っている状態になりかねないので、ぜひ取り入れてみてください。


- 今日のフレーズ
What if... (もし…ならどうしますか?)
文章でも使いますが、カジュアルで口語的な表現です。

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