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3月, 2010の投稿を表示しています

年齢と語学

本当にそうだろうか? 若い人は語学習得が早い。英語教育開始はなるべく若い時に。子供は吸収力がよく、大人よりも英語を習得するのに時間がかからない。native 並みの英語力を身につけるには、幼児からの英語教育を。 うんざりするほど聞く世間の一般論(?)ですが、私はそうは思いません。(一番最後のは真実かもしれないと思うこともありますが、そもそも native 並みの英語力が必要なのか? 身の回りの人全員が英語のみを話す native が育つ環境と同じ環境を、そもそも日本で実現可能なのか? あたりに疑問を感じます。) そして、『俺は新しい言語を習うには年を取りすぎている』なんて言い出す人も。ここまでくると言い訳ですね。 子供より大人のほうが全般的な語学習得は早い 私は、既に一つの言語(日本語)をマスターしている大人のほうが、子供よりも新しい言語(英語)の習得は早いと思います。文法の大切さや、単語の意味等の説明は、ほぼ間違いなく初めは母国語で習います。大人はこれをすんなり理解できる一方、子供は語の意味するところや文法用語が意味するところを掴むのに苦労し、すんなりとは行きません。子供(特に学童期のうちでも低年齢)は、感覚と経験の積み重ねで言語を習得していきます。大人は、理論から入ります。理論から入ったほうが体系的な理解が早く、結果として言語習得がよりスムーズになります。 子供は経験から入るため、経験に頼るところが大きい技能である発音やとっさの時に出る語などは、子供のほうが早く『身に付く』かもしれません。しかし、日本語のケースを見ても分かるように、小学校中学年くらいになっても、日本語はまだまだ危なっかしいです。3歳から話し始めるとしても、5~7年以上かけて子供は言語を習得しています。 ではなぜ、子供が習得が早いように見えるのか 一つは、子供は時間があるので、大人よりも勉強時間は確保しやすいです。さらには、子供は勉強しているように見えないことから、努力を伴っていないように見えるのかもしれません。だから、余計に簡単にマスターしているように見えるのでしょう。しかしこれは誤解です。机には座らないかもしれませんが、子供も新たな言語を習得するには違った形の努力をしていると思います。 もう一つの可能性として、子供の世界は大人より狭く、一つ一つの事柄が非常に大きな

英語のスピードに注目したリスニングとスピーキングのコツ

話すスピードもまねる理由 スピーキングの練習を説明した際、話すスピードも真似る対象だと説明しました。( 独学でやる発音習得はどうするか?(その1、勉強法編) )理由の一つは、話すのが遅すぎると相手に伝わりにくいからです。発音や文法を気にして話すと、はじめのうちは遅くなりがちです。しかし、ただでさえ native の発音とはちょっと違う発音で話し、なおかつ話すテンポも遅すぎじゃ、非常に聞き取りづらいということです。 話すスピードを真似るもう一つの理由は、スピーキング練習を解してnative の話すスピードとリズムを把握するためです。このことは、リスニングの力に大きく関わってきます。特にアメリカ英語は、単語間の音が滑らかに繋がっていることが多いため、これに慣れる為にもスピードとテンポは意識して練習する必要があります。 英語のスピードの特徴と、それにあわせたリスニングのコツ 英語を聞いていると、話始めが早口なことに気づくと思います。英語は文法上、文の冒頭に重要な語句が来て、そこで主語、動詞、時制、否定文か肯定文か、などが決定されます。したがって、文頭を聞き逃すのは、英語を理解する上で致命的です。ではなぜ、話始めが早口なのでしょう?恐らくその答えは、文頭は大体どんなケースにおいても使われる単語が限られているため、話し(聞き)慣れている、からだと思います。I am, I was, I wasn't, I'm not, Do you, Do I, Did you, Did I, Would you... 続けるとキリがありませんが、少数のパタンに固定されています。英語では日本語のように主語を省略する風習がない(まれに成句などでは省略されていると思われるものもありますが)ことと、一般動詞の中にも良く使われる動詞が存在することも、文頭の早口に一役買っていると思われます。しかし文頭さえ聞き逃さなければ、文の重要な情報は理解したも同様です。加えて、文の後半はそんなに早口ではありません。極端ですが、話始めに全神経を集中すれば、聞き取りは比較的楽に行えるようになると思います。 - 今日のフレーズ Best regards, あえて訳すならば、敬具、でしょうか。手紙や、e-mail の最後に書きます。Dear で始まって、Best regards, で

なぜあなたは英語を話せないか

なぜあなたは英語を話せないか(そして聞けないか)。その根本的な答えは一つしかないと思います。 『そもそも、英語をできるようになりたい、と真剣に思っていない。』 そんなことはない、勉強する時間が無いだけだ。と反論が来るのは承知しています。しかし、本当に英語が必要で、英語をできるようになりたいと思っているなら、何とか時間を工面して勉強するはずです。時間があっても勉強していない人や、楽な勉強方を求める勉強法ジプシーの人も、根本的な原因は、これだと思います。 人は、最終的には本人が成りたい人間に成る。という言葉があります。そうです、あなたが英語をできない本質的な原因は、英語をできる人間になりたいと心底思っていないからです。 裏を返せば、英語は、しっかり勉強すれば絶対に身に付きます。スタート時点の実力と、目指すレベルにも拠りますが、数週間や数ヶ月で何とかなるものではありません。継続こそ力なり、です。定期的にベンチマークとしてTOEICを利用すると、どの程度伸びたか客観的に分かりやすく、モチベーション維持に一役買ってくれると思います。飽きないように、諦めないようにするために、自分なりにシステムを工夫するのも、時には大切です。 - 今日のフレーズ Arizona does not observe Daylight Saving Time. (アリゾナは、サマータイムを導入していません) この、"observe"は、休日などを祝う(採用して休みにする)、と言う意味です。また、当地の標準時から時計を一時間早めるサマータイムのことは、英語では"Daylight Saving Time"と言います。サマータイムと言うと、単純に夏(の期間)と取られるので、ご注意を。なお、全米50州のうち、夏時間を採用していないのはアリゾナ州とハワイ州の二つです。

発音(その3、母音編)

母音に違和感を覚えるということは、かなり気をつけて聞いている証拠だと思います。私をはじめ、恐らく日本人の耳では子音ほどは明らかに違うと感じにくいからです。でも、母音がまずいと、(non-nativeとの会話に慣れていない)nativeには、会話が伝わりにくいです。(子音がまずいと、もっと致命的ですが…)前回も書きましたが、子音のほうが明らかな間違いが分かりやすく、方言による変化が無いため、子音のほうが習得しやすいです。ですので、先ず子音をマスターし、母音の矯正に入ることを勧めます。 単母音の中では、厄介なのは "a" と "u" と "o" だと思うので、それらの真似の方法のみをここでは説明します。もちろん単語によっては例外もありますので、気をつけてください。 まず、"a" の音ですが、その "a" にアクセントが付いているなら日本語の『ア』と『エ』の中間といわれる音です。発音記号だと、『aeをくっつけたような形』です。『ア』っぽい口で、限りなくエに近いアを出してみてください。だいぶ、それっぽい音が出ると思います。 "mad" "tap" "bat" "bad" "Africa" あたりの音はそうですね。 アクセント無しなら、小さく口の奥から『ア』と出る音です。発音記号だと『逆e』です。解説によっては、アとエの中間の音を小さく出すとも書いていますが、私には限りなくアに聞こえます。 "America" "amount" などがそうです。 他に、"a" は、[ei] と読まれることもありますが、この発音は難しいことは無いと思います。 "acorn" が一例です。 次に、"u" の音ですが、アクセント付で、喉の奥から出す『ウというかア』の音です。発音記号で言うと『逆v』です。これは一応、『逆e』の強い音とされているみたいです。 "mud" "butt" "buddy" "sudde

発音(その2、子音編)

DVDとボイスレコーダーを使った発音練習の際に、なかなか音コピーできてないなと思ったら、まず子音の発音をチェックしてみてください。母音が問題の場合もありますが、初めのうちは、たいてい子音で違和感を感じると思いますし、順番としても子音の発音を先に習得したほうがよいと思います。母音よりも子音を先に習得するもう一つの理由は、方言です。英語の方言では母音の発音に変化があり、したがってこの母音はこの音だ、とカッチリ認識するのが難しいからです。 子音で日本人が苦労しがちなのは『th, l, r』でしょう。また、『s, sh, ch』や『z, g』も紛らわしいかもしれません。あとは、『f, p, b, t, v, w』の音も、簡単なようで無頓着だと通じにくいので要注意です。発音の仕方(舌の場所、唇を軽く歯で押さえる、等等)は辞書にも書いてありますし、ネットでもすぐに調べが付きますので、ここでは簡単にnativeの発音を真似るコツだけを紹介します。 "th" - 舌を前歯の上と下の歯の間に滑り込ませ息を出し、かすれるような音を出す。 "r" - 舌を奥に引き込みながら唸り、こもったような音を出す。 "l" - 舌を前の上の歯の根元に軽く当てるようにして出す、途切れるような感じの音。人によっては、舌を前歯の上と下の歯の間に滑り込ませ音を止めるような音を出す。 ("r" も "l" も、日本語のラ行の音とは違います。あえて言えば、日本語のラ行は "r" と "l" の中間みたいに聞こえます。) "sh" - 日本語のサ行の音に近い。歯の隙間から空気を押し出すようにして出す音。 "ch" - 日本語の『チ』に近い。(Chicagoは例外。) "z" - 日本語の『ジ』ではない。『ズィ』を早口で発音したような音。 "g" - 日本語の『ジ』に近い。 "p", "b" - 合わさった唇を開く時に、意識的に息をぷっと出しながら発音する。 "f", "v" - 下唇を上

独学でやる発音習得はどうするか?(その1、勉強法編)

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発音について今まで書いていませんでした。発音が大事ではないと言うつもりはありませんが、発音だけ上手でも何もいいことはありません。特にビジネス会話では発音よりも使う語句や言い回しのほうが大事だと感じます。あなたが(英語を話して)ビジネスをしているのは、あなたの英語が流暢だからではありません。あなたのビジネス力を買われているから、英語を使う(使わねばならない)機会があるのです。ビジネスパートナーがあなたを見る際の評価軸は、英語力そのものではなく、あなたのビジネス専門性です。英語力は、あなたのビジネス専門性のアウトプットポートの一つに過ぎません。それは忘れてはならないことだと思います。 したがって、ネイティブと見まごうばかりの流暢な喋りが必要ないとは言いませんが、優先順位として発音はどうしても後回しになります。しかし、ある程度は出来ないと困るのも事実です。あなたの会話相手が、非英語圏の人との会話に慣れているなら、発音があやふやでも通じるでしょう。発音が下手で困るのは、恐らくレストランやファーストフードでの店員との会話や、実際に海外生活することになった時などでしょう。 発音がなぜ身に付きにくいかと言うと、英語を使う機会がない、発音を間違えても訂正してくれる人がいない、と言う二点に尽きます。ネイティブ相手に話していても、相手は発音訂正なんてしてくれません。ビジネスの話だけでなく、一般会話でも、発音の訂正を毎回していると話が前に進まないからでしょう。発音の訂正を徹底的にやる方法の一つは、英会話学校に通いその旨先生に伝えて直してもらうというのがあります。それでも、自主的な練習なくしては、マスターするまで時間がかかってしまいますし、自分で自分の発音を聞くという練習なくしては、マスターするのは困難でしょう。ここでは、その自分でやる方法を紹介しようと思います(英会話学校に通わなくても、この方法だけでかなりのレベルまで身に付きます)。 そうです、まずはボイスレコーダーを用意してください。昔ながらのラジカセでも良いですが、使い勝手を考えるとボイスレコーダーが良いと思います。パソコンで手軽に録音/再生できるなら、パソコンでも良いかもしれません。何にせよ、あなたの発音を録音できる機器を用意してください。客観的に自分の声を聞くのに、他に有効な方法はありません。 ボイスレコーダーも

TOEICと英語力って?

『TOEICと英語力って、相関するか?』 よく耳にする話題で、またそのよく聞く結論は、『あまりしない』である。 おおよそ、TOEICで点は取れているけど、英語での職務(特に会話や会議、ネゴシエーション)遂行のレベルが伴っていない人に出会う、または自分がそうであるからだろう。原因の一つは、欧米と日本のビジネススタイルの相違にあるのかもしれない。しかし、それを差し引いても、やはりTOEICの点と英語力はきれいに相関しないと言わざるを得ない。(それでも、ある程度は相関する) なぜなのか?それは、TOEICは所詮テストだから。テストである限り傾向があり、問題提出のフォーマットがある。そしてそれゆえに対策が効く。大学入試をはじめ、数々の試験を抜けた者にとっては、この攻略は決して難しくない。断っておくが、これは試験対策が上手な彼等が悪いわけではない。TOEICの点で英語力を判断しようと試みるのが、そもそも無理なのだ。 『TOEICで点取れる→英語力がある』は成り立たないことも多々あるとはいえ、『英語力がある→TOEICで点取れる』と言うのは、ほぼ成り立つ。したがって、面接等で英語に自信ありと言いたいなら、TOEICで点を取っている必要がある。なぜなら、簡便に、客観的に英語力を試す方法が他にないからだ。特に日本企業において、社員(や入社試験受験者)の英語力ベンチマークは、TOEICに頼りきりになっていると思う。 TOEICには前述のように対策組が存在しているため、企業側はTOEICで少々点が良くても、その社員ないしは入社希望者に英語力が伴っていない場合があることを経験上知っている。だから少々の点数では良い印象を与えることは難しい。業界にもよるだろうが、面接等でポジティブなインパクトを与えるには最低でも850点は必要だと感じる。900あれば、『ああ、できるんだね』という風に見てくれる可能性はある。正直800以下は、あまり意味がないと思われていると思っていい(この点数に対する感覚は既卒者や転職希望者の場合で、新卒者の就職活動の場合は700点前後でも、英語に対する意識が高いと言う点でプラスにはなるかも)。 本当に面接で英語力に関して良い印象を与えたいなら、海外部門や顧客を相手に業務を行った経験を語ればいい。そのほうがTOEICの点よりよっぽど信頼性がある。(それに

オススメの辞書

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題名にあるとおり、今回もツールの話です。語学を勉強するのに絶対といってもいいほど必要で、かつ重要な、辞書です。弘法も筆を選ぶ、ではありませんが、辞書はちゃんと選びましょう。英語学習の効率だけじゃなく、モチベーションにも強く影響します。電子辞書という手もありますが、私は座って勉強できる時は常に紙ベースの辞書を使っています。単語引いたらマーカーで印つけて…引いた単語に既にマーカーが付いてたら今度は下線引いて…引いた単語にマーカーも下線も付いてたら行頭に星付けて…といった感じで足跡を残すことで、自分がどの単語で苦労しているかを把握するよいツールになります。 中学生の頃から数えると、英和辞典だけで5~6冊、加えて大学の時は専門分野の英和辞典も二つ使ってきました。そうして今は、リーダーズ英和に行き着きました。このリーダーズ、けっこうマニアックで専門的な単語も収載されています。大学生の時にリーダーズを買ったのですが、それ以降は専門分野の英和辞書の出番が減ったほどです。 専門分野の単語は大体覚えてしまっている&業界的に新しい単語は辞書に載ってないので文献等でその単語の概念を調べたほうが早いということもあり、専門分野の英和はもう使っていません。しかし、一般的な英和は、私にはまだまだ必要です。 接頭辞(再を表す“re-”など)付きの単語は、辞書によってはあまり載せていないのですが、この辞書なら殆どカバーしています(載っていなかった、と言うのを経験したことがない)。この接頭辞、英語に慣れるまでは、自分が調べている単語が接頭辞付きなのかどうかがピンと来ず、初めのうちは結構厄介です。またこのリーダーズは、国名、地名、人名などの固有名詞もちゃんと載っているので、安心です。 よく考えると、そもそも単語の意味が分からないから辞書を引くのである。つまり、接頭辞付きの語か、固有名詞かなんて分からずに引く場合が殆どである。それなのに、このあたりを上手にカバーしていない辞書は役立たずといってもいい。そうなのだ、リーダーズが優れているというより、辞書は本来こうあるべきで、私が使ったその他の辞書が辞書というにはあまりにもお粗末なのだ(お粗末と私が思う辞書の名前は、あえてここでは羅列しません)。 リーダーズを使う度に、中学生の時に初めて買う学校指定の英和辞典が、このリーダーズだった

過去の記事の訂正について

いつもこのブログを読んでいただき、有難うございます。 このブログの記事は、掲載された後に訂正され再投稿されているものがあります。そのような記事は、記事の一番下に但し書きが付いています。後に訂正の必要がないように推敲して投稿するのですが、日本語が冗長であることに後々気づくことがあり、やむなく訂正を入れています。 英語についてのブログですので、記事内の英語のスペルや文法には細心の注意を払っており、よほどのことがないと後々訂正を入れることはありません。これまでの過去の記事の訂正は全て、細かな日本語の言い回しに関するものであり、解説している英語の訂正や勉強方法に関する訂正ではありません。 今後ともこのブログをよろしくお願いいたします。 - 今日のフレーズ Better be safe than sorry. (後悔するよりも、(はじめから)気をつけたほうがよい)  

記憶のメカニズムから攻める英単語の覚え方

単語帳作成を前回お勧めしました。では、単語帳は何のために作るのでしょうか?そうです、もちろん単語を覚えるためです。 単語を覚えると言うと、小学生の頃にやった(やらされた?)漢字練習帳を思い出します。あのマス目が果てしなく、そして理路整然と並んだアレです。漢字練習帳は、回数を重ねて漢字を書き、字のバランスと筆順、そして文字そのものの形を覚えるツールです。頭で記憶すると言うより、手で覚えると言ったほうが適しているかもしれません。XXって漢字、覚えてる?と尋ねられると、指で宙に文字を書きますが、まさにあの境地を目指した覚え方です。漢字は漢字練習帳で手に覚えさせるのが効率的で実用的だとは思いますが、同じような方法で英単語(の意味)は覚えられません。 『この単語見たことあるし、スペルも知ってるけど、意味覚えてないや』という経験はありませんか?漢字練習帳的な覚え方をすると、このようにスペルは覚えているけど、意味を覚えきれていない、という状態になりがちです。英単語を覚える際に必要なのは、英語のスペルとその(日本語での)意味です。これは、手に覚えさせるには長すぎますし、手で覚える必要はありません。では、意味を覚えるにはどうするか。それはもう、頭に(手ではなくて)記憶しかありません。(スペルだけならば、漢字のように手に覚えさせる方が適していると思います) ではどうやると記憶に残りやすいか。 一つは、グループで覚えることです。英単語とその意味を一組で覚えるのではなく、同じグループに属する単語をまとめて覚えます。right (右)だけでなく、同時にleft (左)も覚えてしまおう(少なくとも単語帳には、まとめてしまおう)、というやり方です。married が出てきたら、single, divorced, widowedも単語帳に書こう、ということです。そうすることで、次にこのグループの単語が一つでも出てきたら、連鎖的に同グループの他の単語も頭に浮かびます。その際、頭の中で軽い復習が行われて、記憶が定着しやすくなります。単発でよりも、グループで把握しておくことで、この脳内復習の機会も必然的に増え、結果として記憶に定着しやすくなります。グループで覚えるため、語彙力も飛躍的に伸びます。 もう一つは、文章で覚えるやり方です。特定の言い回しでしか使われないような単語や、特定の連

勉強には、精読的方法と乱読的方法の双方を組み入れよう

現在の日本では、一昔前では考えられないほど、英語を学習するツールは整っていると思います。英会話学校や英字新聞、映画や海外ドラマに海外雑誌・書籍類なんてのは、簡単に手に入ります。これもGlobalizationの恩恵の一つでしょうか(そもそもBusiness Globalizationがここまでのスピードで進まなかったら、あなたも英語勉強の必要はなかったのかもしれませんが・・・)。この全てのツールを使う必要はないと思いますが、存在するツールを有効に使わない手はありません。今回は、実際に私が行った英語勉強法の一つを紹介しようと思います。 *この方法をやる前に、英語構文(SVO, SVC, SVOC, SVOO)や、品詞(名詞、動詞、形容詞、副詞、前置詞などなど)を理解していない方は、先ずはそこを勉強してください。どの動詞がどの構文と前置詞を取るなんて細かいことはまずはいいですが、構文と品詞を理解していないと辞書を引いても意味がすぐに取れません。会話に慣れたりボキャブラリーを増やす前に、構文と品詞を理解することが先決です。 DVDで、映画や海外ドラマを観る(もちろん吹き替えではなく英語で)のですが、英語の字幕を出して観ます。たいていのDVDプレイヤーには、プレイバックボタンなどと呼ばれる、押すと10秒ほど戻る機能のボタンがあります。これを使って、しつこく英語のセリフを聞きます。一言一句落とさない気構えで、何度もプレイバックを使います。そして、分からない言い回しや単語があったら、即座にチラシの裏にでも書いておきます。それらを即、辞書で調べて意味を確認しつつ、同じくそのチラシの裏にメモします。このメモは、映画一つ終わるごとに、単語帳にまとめます。 この、辞書を使って意味を台詞ごとに取りながら、いわゆる読書で言うところの精読に近いやりかたで一本映画を見終わったとします。するとその映画は、次に見るときは流しで聞いててほぼ分かるようになっているはずです(分からない所があれば、また調べます)。流しで観れるようになったら、その映画を何度か時間があるときに流しで観ます。これは量による慣らしを目的とした、読書で言う乱読に近い方法です。この乱読的方法で観る際は、“ながら観(もしくは聞くだけ)”でも良いと思います。イメージとしては、精読的方法で意味をきっちりとって、その後は乱読的方